色々ありつつ松本へ引っ越して4ヶ月。
やはり職場の同期との会話では「松本は住みやすい」という意見がほぼほぼ満場一致な中、相変わらず「都会と田舎、どっちがいいか」について調べていた。
私の場合、もともとが「アンチ東京一極集中」だったところから「出身地のアウェイ化」が重なり、そこに北陸・信越エリアが好きというのも相まってこうなった…のだが。
(本文開始)
ここでようやく本題に入る。
本題:住み続けるなら東京(を代表とした都会)か、それとも田舎か。
どっちが最終的にお得か?
という、漠然としているにも程がある問いである。
インターネット上で調べても、 何ら前提を設けない、文字通りの問いしか出てこないことが多く(というか、前提を設定できる人ならこんな問いは立てないだろうし)、回答も以下の4パターンに集約される。
- 都会の方が良い
- 田舎の方が良い
- 都会はやめとけ
- 田舎はやめとけ
さて、1・4と2・3が各ペアで同じものを別の表現で示していることさえわかれば、事実上の2択である。
※ここでは田舎xor都会のレベルや、各種制約を無視できる非常識な選択肢は考慮しない。
その2択と、代表的な意見を例示すればこうなる以前に、あえて「本質に迫るべく」「問題をすり替える」必要がある。
そしてすり替えた問題がこれ↓
命題:「都会と田舎、それぞれを目指す目的は何か」
命題:「自分がやりたいことは、都会と田舎どちらの方が最適化できるか」
間違いなく、これに答えられる奴は自ら都会と田舎のどちらかに対し解答を出している。
都会の得意は田舎の苦手であり、逆裏対偶もまた然りなのだ。
それをわからないうちは、評価もクソもない。
にも関わらず、いつまでたっても「都会 vs 田舎」の二元論に帰着し、論争が激化している。
その背景は、ほぼほぼ「自分がやりたいことを明確化できていない」ことだろうと考えている。
そこを無視して(評価軸も定まらないまま)どっちが良いかと言われても…という話である。
ただ、「自分の生育環境」と「現住所の都市力」は評価軸の原点を決める上で避けて通れない。
具体的にはこんな感じ↓()内はすべて例示として…
- 大都会の都心(東京都心3区)から急に交通の貧弱な離島(沖縄の小規模離島)に移る
- 寒い地域(宗谷管内稚内市)から急に暑い地域(鹿児島県奄美市)に移る
…みたいなパターン、要するに『急激に未経験の周辺環境に晒される』場合は慎重に動いた方が良い。
急に異世界に飛ばされるようなもの、最低でも
- 1回につき2週間以上連続
- 通算で6ヶ月以上
- 行きたい地域と同レベルor更に現環境から大きく乖離するエリア
の経験を積むことをオススメする。
(やっぱりダメでした、はシャレにならない)
また、都会との対比で田舎と一括りにされがちだが、田舎でも…
- 東京や大阪のような世界都市と比べれば田舎、だが一通りのモノは揃う
- ビル街が形成されていないので田舎、だが都会へのアクセスはまだマシ
- 誰がどう見ても田舎、都会へのアクセスも割と辛い
- 都会どころか隣の集落へのアクセスすら困難
- 近くの都市から交通手段一本でアクセスできるが、その交通手段が貧弱
- 元々栄えていたのに急激に衰退した元・主要都市
…と、そもそもの定義すら曖昧なので割と原点の取り方次第である。
※今回は交通困難地やリゾート地のような特殊シチュエーションは除外した。
そういう意味でも、「自分が住める都会度・田舎度の範囲はどうなのか」を明確化した方が良い。
自分が住める範囲を外れるほど、失敗に終わる確率が上がる。
よほど明確 and 代替不可能な目的でもない限りは、住める範囲で選ぶのが基本だろう。
…以上、私なりに思ったことを書いてみた。
元々「都会で働きたくない」という理由から大阪を脱出したと同時に、大都市代表としての東京について「東京はもう住めない」というコスト面でのニュースが、そして地方代表としての「止まらない東北の衰退」という人口動態でのニュースが、それぞれ入るようになってきた。
それに対する回答も出る人はいるが、結局のところ解答ありきの回答、思想ありきの回答になってしまっている。
当然、評価軸も既に思想ありきなので永遠に対立など終わらない。
であれば、自らBAを出してしまえ、ということだ。
だが、やはり「解答を出せる人ほど評価軸が堅い」という点には変わりない。
なので意図的に問題をすり替え、「回答の前に自分の立場をはっきりさせろ」という考えで攻めた訳だ。
結局のところ、誰もが満足できる土地などこの世にも、あの世にもない。
ならば少しでも、自分が満足できるように動くしかない、それがトドメなのだ。
(干)
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